忍者ブログ

ex.BLUE

不定期に更新してしまう sea_is_back のブログです

自分勝手

どこまでも辛く悲しくすべて終わってしまってもおかしくなかった中で、区切りじゃなくただみんなで集まれる日を作りたかったと3人でステージに立った6月。
情けなくも現地ではなく画面越しだがそれを見て、確かに震えた心でこれからも応援すると誓った。
それから1ヶ月、ツアーが発表された。最初と最後は絶対に行きたいと思った。
結果初日京都、終盤寄りの福岡、追加公演ファイナル大阪とチケットを取り、特にハプニングもなく3公演を見終えた。
始まる前はこのツアーが終わった後、何か具体的な「この先」が見えてくるのかな、と少し思っていた。
けど、まだなのかもうなのかわからんがwowakaさんが亡くなってから7ヶ月でどうこう決められるもんではとてもなかった。
ツアー中にCDJやアジアツアーが発表されたのもあってまだまだ会いに行けてない人達へ届けていく最中なんだなとも思った。

見たのはたった3公演だったけど見る度にバンドとしての強度が上がっているのを感じた。
中でもシノダさんのボーカルはツアーが進むにつれどんどんと自身が歌いやすいように歌いまわしを変え、追悼会の時の様なwowakaさんを意識しつつとても丁寧に歌い上げる形から、「ヒトリエのシノダ」という立ち位置・キャクターでどこまでも我を出して力強く歌うようになっていた。大好きな人が大好きな曲を知らない顔で歌っているのは不思議な気持ちになった。
迷いや葛藤は尽きない中で4人だった頃に限りなく近づける様にするのではなく、wowakaさんが集めた3人だからこそ3人らしく演奏する姿はとても誠実だった様に思った。

でもそれを耐えられない人だって居ただろう、肝心な人が居ないのだから。
そもそも3人でライブをやることすら意味がわからなくても当然だと思う。
ポジティブな言葉は耳触りが良いから持て囃されて「3人になっても応援するよ!」なんて言葉はとても綺麗に映る。直接伝えたがる。
続くのが嫌だ、違う人が歌うのが嫌だ、盛り上がっているのが嫌だ。ネガティブな言葉や感情は否定されて居場所を追われていく。
でもそれらはどれも、どちらも絶対に間違っていない。
本気で好きだったからこそ本気で思ったことは、誰にも侵すことのできない絶対的に正しい感情だ。
嫌いだ、一生見たくない、話も聞きたくない。その感情を誰がなんと言おうと俺は肯定する。
でもだからといって俺が実際にライブを見て感じた昂りや感動も誰にも侵させない。
誰がなんと言おうと3人のヒトリエにイエスと言い続ける。

何も悪いことをしていない好きな人達を応援したいという気持ちが誰かを傷つけるかもしれないと怯えながら誤解しないで欲しいなんて付け加えながら言うことになるなんて思いもしなかった。

誰だって思ってるはずだ、「4人のまま続けばどんなに良かったか」って。
俺はギターを弾いて歌うシノダさんが大好きだ。
でもそれは自分の作った歌を自分のバンドで歌うシノダさんであって、ヒトリエでwowakaさんを差し置いて歌うシノダさんなんて想像もしなかった。wowakaさんの横でギターを弾いて時に優しく時に狂った様な声でコーラスを入れるのが俺の大好きな「ヒトリエでのシノダさん」だ。
ヒトリエが4人のまま続いていけばその先にこれまでみたいに自分のバンドで歌う姿もまた見れたかもしれない。
3人になってそんなの望んでないと言われながら歌う姿はあまりにも辛い。なんでそんなこと言われなくちゃいけないんだ。
でもどんな感情だって良いって言ってそれでもステージに立つなら俺はそれらを飲み込んで精一杯応援するだけだ。
そもそも何もこんなことになってしまったバンドに限らず何の心配もなく普通にやっているバンドにだってそういうもんのはずだ。
好き嫌い良い悪いどんなジャッジも人の勝手だ。好きに言えばいい、俺も好きに言うだけだ。
当たり前のことにこんなことにならなきゃ気づけなかった。

散らかりすぎている。何が言いたいのかよくわからなくなってしまった。
本気じゃないやつが嫌いだ。他人の意見と顔色見て言うことを変えるやつ、自分にとってもう大して興味がないからって適当に馬鹿にするやつ。
優しいメンバーや友達にずっと触れていたのにキレてしまった、俺は優しくはなれない。

最初にも書いたけど全部終わってしまっても何もおかしくなかったのだ。
それでもライブをやってくれたから2度と見れなかったかもしれない3人にまた会えた。ヒトリエのライブでヒトリエの曲を聴けた。
2度と会えないかもしれない友達にもまた会えた、出会いはそれぞれ違うけどヒトリエで深く繋がれた友達たち。
この2ヶ月間ライブ前もライブ中もライブ後も色んなこと考えて色んな感情があったけど残ったのも思い返すのも「楽しかった」で、すごく良い時間を過ごした。
こんな特に気の利いたこと言うわけでもない人間があんな楽しい所に居れたのは、俺が直接手渡されたわけではないたくさんのものを勝手に貰っているように、俺からも友達になにか渡せているからであったのなら嬉しいなと思う。

wowakaさんが亡くなったことが発表された時に書いた文章で何かひとつ伝えられるなら「ありがとうございました」なのか、と書いてたけど今改めてそう思う。wowakaさん本当にありがとうございました。
wowakaさんのおかげで出会えた大好きな大切達をずっと大好きで大切にし続けるのが俺の精一杯の誠意だ。
だからこそ続け、って思う。

拍手

PR

コメント

プロフィール

HN:
年齢:
30
HP:
性別:
男性
誕生日:
1994/09/03
自己紹介:
バズるバズらぬ二の次で、
面白おかしいツイば作り、
ふぁぼってもらえりゃ万々歳、
そんなあたしは傾奇者
人呼んでシーイズバックと発しやす。

カテゴリー

P R