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ex.BLUE

不定期に更新してしまう sea_is_back のブログです

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M-1グランプリの感想書きまーす あとで見直すと僕が楽しいので

・モグライダー
決勝進出決まって初めてちゃんとネタを見漁って、面白いけどそんなめちゃくちゃハマりはしなかったなあと感じていのに本番めちゃくちゃ笑ったので「場」って大事だしそれをちゃんとものにするすごい人達なんだなと思った。
わかりやすいテーマを珍しすぎる着眼点で広げてバカバカしいやりとりをして最終的に解決するというあまりにも優しい世界がしっかり受け止められて楽しかったです。
これ書いてる時に改めて他のネタ動画色々みたんですけど、ほぼ全てともしげさんが噛んだり言い間違えたりトチったりしてそれを芝さんがうまく捌いていたので脱線しなかった決勝はものすごく仕上げていたんだなと思いました。
トップバッターでなければファイナルステージ行ってただろうなと口を揃えて言うけど2本目やったらともしげさんがキャパオーバーして爆発していたかもしれないので今年はこれで良かったのかもしれない。

でもそもそもの話、トップバッターが不利とか、基準になるとか、だから点数つけすぎちゃダメ、みたいなやつが全然しっくりきてなくて、いや出順1番でも2番でもおもろかったら高くつけておもんなかったら低くしろやと常々思っていたので「終わってみればトップバッターで歴代1位の得点だった」とか言われてももっと付けてファイナルステージ行かしたってくれんか、としか思えなかった。俺は2017年のゆにばーすがファイナルステージに行けなかったことを未だに恐ろしく思う。

ただ、僕は後述の理由でインディアンスが全然好きじゃなく、「曲者ぞろいの今年は正統派寄りのインディアンスがトップバッターなら大会がいい感じになるのでは?」みたいな事前の意見に対してまるで同意できていなかったので、モグライダーが一発目にカマしてくれて大会の空気がちゃんと出来上がって本当に良かったなと思った。

・ランジャタイ
本当に良かった。ランジャタイのネタはたまに「俺は本当にこれをすべてちゃんとおもしろいと思えているのか」と不安になる様な時間が少しあって、だから自分は「ランジャタイのファンです」と言わないほうがいいのかもしれないと思っていたのだけど、今回のネタはずっとしっかりと面白かった。
それはひとえに彼らがちゃんとランジャタイのまま、M-1グランプリにあわせてネタをちゃんと磨きに磨いたからこそだと思うので最下位という結果はとても寂しく思った。

「どうあっても爪痕残した」とか「堂々の最下位だ」みたいなのはあんまり馴染めなくて、先輩から託されて「大舞台で人生を棒にふってみたい」と語っていた国崎さんを思うと、「トップバッターがモグライダーの後の2番目」というネタ順も「最下位だけどかなりの高得点」だったことなども絶妙に彼らの異質さを普通のものにして、普通に評価してしまっていて残念な気がしてならなかった。
でもこの大会を通して僕は自信を持ってランジャタイのファンですと言えるようになったのでそれは良かったと思う。

・ゆにばーす
めちゃくちゃ面白かった。ちらっと見た打ち上げ配信でかまいたちの二人が「実はそんなにボケてない」「正論と正論ぶつけあっておもしろいのが一番良い」と言っていてうわー確かにそうだなすごいことをしてたんだと思った。
というかすごすぎてもはや生活笑百科でネタやってる大ベテランの様な貫禄さえあって、そのせいで完成度や面白さの割に得点が伸びなかったのかなと思ってしまった。
まだ7回くらい出られるみたいなのでどんどん進化していくとこを見ていたいのと同時にはやく優勝して楽になってほしいという気持ちもあるすごく好きなコンビのひとつだと思った。

・ハライチ
ハライチはこれまで沢山笑ったコンビだけど、まず敗者復活戦の時点で全然面白くなかったので他を抑えて抜けて上がって来たのがもう嫌だし、「決勝で敗者復活戦と違うネタやってるのすごい!と言われてもおもんなかったらそりゃ違うやつやってくれやとなるし、「新しい岩井を見せていてすごい!」と言われても、そりゃ最初売れた時こそ「じゃない方」みたいな扱いだったけどその後散々ハライチのブレーンって皆わかったろうしラジオやら執筆業やら大忙しの人が今更大声だして暴れるネタやっても別に衝撃はないし、同じボケ方とかくだりをしつこく繰り返すネタってそれを「待ってた!」となってこそなのに途中で普通に飽きたし、得点全然伸びなくて最終9位なのに勝手にウィニングラン感出して涼しい顔して「楽しかった あざしたー」みたいな去り際だったのも全部なんやねん!!と思った。

もう既にめちゃくちゃ売れてる人が改めてM-1グランプリに出ることのすごさや、忙しい合間をぬってネタを作り練習することのすごさ、そしてどういうルートであれ決勝までまた来ることのすごさ、全て理解できるけど、なら面白くあってほしいし、その上で結果が振るわなかったことに悔しさとかを舞台上で見せないのは全然意味がわからなかった。

あんなの見るくらいだったら俺は絶対に初進出の人が、結果が良かろうが悪かろうが、悪態ついたり嬉しがったりスカしたり感極まったりしてるとこの方が見たかった。あれで満足なのかよ、ハライチ選んだ国民共。

・真空ジェシカ
去年のM-1後のゴッドタンでスピードワゴン小沢さんが名前を出して褒めていてそこから知って気づいたらめっちゃ好きになっていたコンビ。決勝進出者の中でも群を抜いて好きで期待してしたのでめちゃくちゃおもしろくて本当に良かった。
でも細かいボケも、伝わりづらい部分を若干説明する様なツッコミも、全うにカマしてるとこも、全部しっかりウケていたのにあの得点はかなり残念だった。
ランジャタイもだけど、彼らは大舞台に似合わない自分達のお笑いをブレずにしっかり見せつけたのに評価はなんか中途半端な感じだったのが本当に堪えた。

「ランジャタイも真空ジェシカも終わっちゃった」と思った時が一番泣きそうになった。これから常連になっていくだろうけどそれにしたってあんまりな評価だろと思ってしまった。もっと初進出の人達をちゃんと見ろよ!
ただ採点低めにした審査員に対して「ある程度の知識がないと理解できないから」みたいにバカにしてる人がちらほらいたのがなんか「そういう層」にリーチしちゃった感がして嫌だなーと少し思った。僕は文系ですらない知識もない馬鹿ですけど理解できるし大好きですよ。

・オズワルド
彼らの手の内はもうみんな知っている状態なのに話術の面白さで何度も決勝に来て大爆笑をとる姿はかっこよすぎた。
だからこんなに仕上がってる人達の2本目が錦鯉が作った空気に完全に呑まれて会場になんも響いてなかったのは怖ろしかった。
あと一貫したスタイルを磨いた結果の完成度だと思うのでなんか「前回、前々回の審査員の意見を取り入れて進化してるのがすごい」みたいな意見はよくわからなくてそれも少し怖かった。
大本命と言われてた状態での2位ってかなりキツいかもしれないけど決勝でまた見たい存在だと思った。

・ロングコートダディ
ガッツリ話芸のオズワルドの後に特定のシチュエーションを練習するガッツリなコント漫才なのでなんか変な空気にならんかなと思ってしまっていたけど、完全に自分達の空気に塗り替えていてすごかった。
兎さんはみんなの言う「肉うどん?!」の時の顔もだけど「えっ↑」の素っ頓狂な声が良すぎて面白かった。堂前さんも極めて自然な感じで天界全体を演じていて兎さんの変さが際立ってすごくよかった。
あと最初せり上がって飛び出す直前に2人で背中叩き合ってたの良すぎる。オタクはそういうところしか見ないしそういうところで喜ぶ。

・錦鯉
1本目ちゃんと見れてなかったので書くにあたって見直したらめちゃくちゃ面白かった。丁度ボケ畳み掛けるとこをリアルタイムで見れてなかったのもったいなさすぎた。
底抜けにバカなのに妙に翳りがあるまさのりさんのボケも、最近では割と珍しくしっかり頭叩く渡辺さんのツッコミももうお馴染みなのに全く飽きずにずっと笑えてすごくよかった。
2本目なんかネタ中の伏線は勿論これまでの人生の歩みすら回収して綺麗に落としていて、やってることはめちゃくちゃバカバカしいのにすごく美しくて優勝してよかったなとじんわり心があたたかくなった。
関係ないけどまさのりさんがインタビューとかの時に絶対相方を「渡辺隆」とフルネームで呼ぶのが好き。

・インディアンス
初めてみた時から好きじゃないなと思っていたのだけど、その感じのまま突き進んでどんどん評価されていくにつれマジで嫌いになってしまった。
魅力の一つは田渕さんのキャラクターとボケ数なんだと思うけど声質なのかなんなのか、そのボケが全然おもしろく感じないので明るい人がずっとなんか言ってんなとしかならなく、きむさんのツッコミも全然頭に残らないので「ボケてツッコんで一笑い」みたいな形にもなれない。
加えて大体途中で挟まれる「きむさんの方が急にかっこつけたり鬱陶しい感じのこと言って、それを田渕さんがしつこくイジる」みたいなくだりも、一応話を進めるまともなツッコミ役だった人がなんか言い出すのも、明るい役の人がネチネチ絡んで行くのも謎すぎて全く面白くない。
その評価が全く覆らない2本だったので「はい...」という気持ちだった。本当は笑えたほうが楽しいし絶対良いのだけど自分に嘘はつけないので...

でも一つ収穫があったのは、Twitter上で友達が「ノンスタと近いものを感じるから好き」と書いていて、俺が苦手なくだりはすごくデフォルメされたNON STYLEなのかと思うと少し腑に落ちた。
元々肯定的にも否定的にも「アンタッチャブルっぽい」と言われているのは見たことあったのだけど、名前を出すのもおこがましいレベルだろと感じていたのでそっちのほうがわかるなと思った。
でもアンタッチャブルとNON STYLEは大好きでインディアンスは嫌い!

・もも
モグライダーと同じく、決勝進出を聞いて初めてネタを見たコンビ。
色んなネタがあるけどM-1にはあの「〇〇顔」のネタ一本でずっと勝負してるそうで、すごく面白かったけど同じパターンが来ると思うと2本目を見たいとはならないかなーと思ってしまった。
でも敗退時のコメントとかもすごく堂々としていてかっこよかったし、本番中もその後の関連番組でもずっと色んな人が「〇〇顔やろ!」って使っててどんどん活躍していくだろなと感じた。
今日映画で役者デビューすることが報じられていて「いやなんでやねん漫才一筋顔やろ」と言われていて「フフ」と思った。

そんな感じです あざした ほな、また

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プロフィール

HN:
年齢:
30
HP:
性別:
男性
誕生日:
1994/09/03
自己紹介:
バズるバズらぬ二の次で、
面白おかしいツイば作り、
ふぁぼってもらえりゃ万々歳、
そんなあたしは傾奇者
人呼んでシーイズバックと発しやす。

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